雨。

雨。というか雨。雨に濡れてながら歩いているのが楽しい時があった。今も、変らず楽しいと思う時がある。傘がどうしても好きになれない。それなりに生きてきたはずだけど、年々苦手になっていく。

傘は、僕にとっての不自由さの象徴のようだ。雨の中は誰でも行動が遅くなる。いつものように歩くことができない。その中を軽快に歩くことが出来たら気持ちがいい。自分だけが自由でいられているようで。傘いらないと思いながら、下を向いて歩いている。

雨は好きだけど。いつもと違う雰囲気になる台風も好きだけど。はしゃぎたい気持ちをグッとこらえて、大人になっている。本当に大人なのか怪しいものだけど、周りの人にはちゃんとおじさんに見えている。

傘を浮かせて、歩いているフランスのおじさんをTwitterで見たけど。漫画のようだった。なぜだろう。日本人だったらもっと間抜けに見えても良いものなのに、以外に格好がよかった。一つのおしゃれのようで。フランスだからか?それとも・・・ただ周囲の人は完全に無視してたけど。

雨の中は、寂しさを感じるには十分だ。間違いなく一人になれる。他人がいて初めて孤独を感じるという。他人を意識しても、孤独は感じられるし一人では無いと感じることもできる。つまり、気分次第というしか無い。僕の場合は、ずっとそうかもしれない。