特別展 「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」を下調べ!

日々いろいろなことを考えたり行動したり、また世の中にあるものに刺激を受ける毎日を過ごしていると、たまには静かに過ごせる場所へ行きたいなと思うこともあります。

少し前は、意識的に神社に行ったり寺の境内を散歩したりしていました。神社やお寺では、何も考えずに手を合わせると心がスッとする感覚が好きです。

基本的には、特定の宗教や神社への参拝をしているわけではないので信仰心というと少し怪しいなと思うのですが、宗教には興味があります。

世の中には、さまざまな宗教があって有名な宗教であれば、キリスト教ユダヤ教イスラム教など。

その中でも、私が今気になっているのが仏教です。以前読んだ本に仏教の考え方の一部を知り、納得ができるなと思ったのがきっかけです。

そんなところに、3月26日から特別展が開かれるということで、一度足を運ぼうと考えるに至りました。

特別展 「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」の見どころ

今回の目玉となっているのは、

  • 立体曼荼羅21体の仏像のうち15体が展示されること。そして、360度全方向から見ることができるということ。
  • 後七日御修法(ごしちにちみしほ)真言宗・最重要の秘密の儀式を再現。
  • 貴重な曼荼羅の公開。

15体の仏像、人気のある「日本一ハンサムな仏像」帝釈天も見ることができ、さらに写真も撮れるということで。帝釈天ほかの仏像もしっかりと見てきたい。

秘密の儀式にも関心がそそられます。現在も変わらず東寺で行われているということですが、流石に参加することはできないので、その雰囲気を味わいたいと思います。

東寺は曼荼羅のお寺」と呼ばれることもあるぐらい、曼荼羅を多く保管しているそうです。中にはめったに見ることができない曼荼羅もあり、その一つが今回展示されるということだそうです。

この見どころは、今回の特別展だけのものなんでしょう。きっと。グッツなども充実していて、私がHPで気になったのは帝釈天をプリントしたTシャツでした。色がカラフルなのも、展示会の印象とは変わっていて良い感じです。

ついで、当時の歴史的な背景もおさらいしておきます。

そもそも東寺ってなに?

平安時代に、奈良から京都へ遷都されるにあたって創建されたお寺。都を守るため、 また奈良の寺院の力を封じ込めるために創建されたとする記述もある。

創建から約30年後に空海によって密教の根本道場となる。

有名な五重の塔をはじめ、このお寺の敷地に建つ建造物にも意味があり、密教の教えを表している。 (伽藍配置)

伽藍(がらん)   お寺の主要建物群などを指す。元は僧侶たちが修行等を行う清浄な場所

現在は、京都そして日本を代表とする観光スポットでもあります。

空海

遣唐使として2年の修行密教を全て修め、東寺を根本道場として密教を広めていきました。密教を理解してもらうためには、造形物が不可欠との教えを守り、仏像や曼荼羅の制作の指導をする。弘法大師とも呼ばれ、信仰の対象ともなっている。

弘法にも筆の誤り」とあるぐらいの書家としても有名。

書家として有名なことは知っていましたが、たった2年で密教を全て修めていることに驚きました。そこからは、曼荼羅などの制作を通して、また話をすることで密教を伝えて行ったのだなと思います。

鎮護という側面を持った東寺の役割を果たすことを考え、よりたくさんの人に密教をわかりやすく伝えていったのではないかと考えてしまいました。

立体曼荼羅にも同じく密教の思想が現れているということなので、きっと一度見ただけではもったいないと感じてしまうかもしれません。

平安時代は、不安定な情勢へ流れていく中だったことから浄土真宗への信仰を持つ人が多かったようです。それが、さらに拍車をかけてしまったのかもしれません。今生ではもう無理と思ってしまえば、人間が堕落し犯罪に手を染めてしまうこともあったのではないかと思います。(この辺、もう一度きちんと調べてみます。)

今は、低成長の時代ではあるものの新しいサービスが続々出てくることで未来を感じることができますし、歴史を見ることで姿勢を正すこともできると良い方向に捉えて行きたいと思います。

この展示会に行き、密教という考え方やどんな意味を込めて曼荼羅や仏像が制作されたのかを考えてみたいと思います。