ラファエル前派の軌跡展を下調べ!
以前、見かけた展覧会について行ってみようと思い少し調べたので書いておこうと思います。
ラファエル前派とは?
ラファエル=ラファエロ・サンティ。(表記に揺れがある。) 15世紀盛期ルネサンスを代表する画家・彫刻家・建築家。現在でも、有名でアートの知識がそこまでない自分でも知っている。ルネサンス三大巨匠の一人。(その他2人はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ)絵画に必要な才能をバランスよくまとめ上げた天才画家と言われることも。
そのラファエル以前の美術に回帰することを目的として結成された。その発端は、当時のアカデミーが、ラファエロの表現以外の表現を認めない傾向があったこと。そこに違和感を感じたことからとされている。
象徴主義美術の先駆とされている。物語性が強く、技術が高いと評されています。
登場人物。
ラファエル前派同盟を結成した以下の3人。 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ウィリアム・ホルマン・ハント ジョン・エヴァレット・ミレイ その後、4人が加わる。
擁護をし、そして第2世代と言われる画家たちに影響を与えたジョン・ラスキン。 ジョン・ラスキンは美術批評家であり社会思想家。美術界だけでなく多方面に影響力を持った人物。この展覧会の中心人物です。
代表的な作品は、神話などだけでなく文学からの着想を得て制作されている絵画があることから紹介されていることが多いです。 「オーフィリア」 シェイクスピアのハムレットを題材に制作された作品。
ジョン・ラスキン
この美術展は、ジョン・ラスキンの生誕200年を副題としているんです。 ジョン・ラスキンは、前衛的な画家たちを支持をした人でした。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーやラファエル前派を擁護し、後進の画家たちへの影響、そして影響は海外の文学者たちにも及んだとされています。夏目漱石などもその一人。
「何を考え、何を知り、何を信じているかは、結局は取るに足らないことだ。唯一重要だと言えるのは、何をするかだ。」
こんな言葉を残しています。
「ものごとを正しく見るには、たった一つのやり方しかない。物ごとの全体を見ることだ。」
個人的には、これが好きです。
まとめ
ラファエル前派の軌跡展は、英国ヴィクトリア朝を代表する画家の作品が一堂に集まっているそうです。軸になるのは、ジョン・ラスキンとラファエル前派そしてその第2世代と呼ばれる作家たち。この流れは、その後にも一つの運動となり繋がっていきます。
美術史など、きちんと学んだことのない自分にもその流れを知る良い機会だと思います。一つ一つの作品にとても興味がありますし。
ジョン・ラスキンの美術に対する考え方の代表的なものに「自然をありのままに再現すべきだ」とする言葉もあり、それを表現しているとされる作品があること。
また、当時の英国の芸術に対する考え方に反発するように生まれたラファエル前派の作品を見てみたいと思いました。