【好奇心】現代美術にも足を踏み入れてみる。VOCA展-予習-
以前から、中世ヨーロッパの絵画に惹かれていたことがきっかけで、去年からアートを見るようになったオジーです。
ここ何年か、ビジネス書でもアートを取り上げている書籍が発売されることも関心をさらに寄せるきっかけになったひとつなんですが、元々日本人は展示会が好きだそうです。
去年10月から2019年2月の初めまで、東京で開催されていたフェルメール展は注目度が高かったこともあって68万以上の来場者があったとのこと。これは、すごいと思う。 東京ドームの座席数が5万5千なので、13回と半分が埋まる計算になります。
また、同じ頃に開催されていたルーベンス展は33万以上の来場者。やはり、たくさんの人が足を運んでいます。それぐらい、日本人は芸術に対して関心があるのだと言えると思います。
では、現代アートと言われる部分に関してはどうなんでしょうか?アートフェア2019は、6万人を超える来場者だったそうで、過去最高です。年々増えているとなるとやはり、今アートに注目する人が増えているんです。
今を生きている私が、今を感じ取りながら作られた作品をみて、どう感じるのか?どう解釈するのか?ってところにも自分のことながら気になりますし。どんな作品が何をモチーフにまた、何を目的に作られたのかってところも気になります。
少し前に、アートフェスが国際フォーラムでありました。開場外のギャラリーで佐野藍さん(@Ai_shirokoumori)の彫刻をさっと見て帰ってくるという勿体無いことをしてしまいましたので、今度は、現在上野で行われているVOCA展に足を運んでみようと思います。
VOCA展って何か?どんな展示会なのか?
VOCA展では全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。
ー上野の森美術館HPより
1994年から開催されている展示会で歴史もありますね。40歳以下の若手作家さんの作品ということで、登竜門的な役割もあるのでしょうか?表題に「現代美術の展望」とも記されているので、平面と制限を持たせた中での幅がある表現を楽しむことができるのかなと思います。
HPでは、受賞作が掲載されています。2019年VOCA賞の受賞者、東城信之介さんの作品とコメント。さらには審査員のコメントも掲載されています。
直接見たいと思っているので作品を細かく見てはいませんが、コメントとタイトルから風刺的な部分が伝わってきました。オリンピックが開催されたアテネ、東城さんの出身地、長野。そしてこれから行われる東京。過去と未来、そこにあるモノ。
過去と未来の狭間である今だから、この作品がVOCA賞を取ったのかなと。この作品にも注目をしながら行ってきたいと思います。
受賞作以外にもたくさんの作家さんが参加されているようで、同時開催の展示会も開催されているようなので、そちらにも行ってこようと思います。そちらは内海聖史さんの展示会で、個人的にはこちらもたのしみにしています。
また、レポートを書きたいと思います。
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ちなみに、アートフェアで見た佐野藍さんの大理石を丁寧に彫って製作したドラゴンなどはアンバランスな印象を受けました。モチーフは、ドラゴンやヘビなどちょっと質感が硬いイメージのもの、そして制作に使われているのは大理石ということ。
どちらも硬い。はずが、パッと見た感じ色合いもあるのか私にはとても柔らかい、温かみのある印象を受けました。また、重みを感じる質感よりも洗練されている印象の方が強かったからなんでしょうか?
確かに、細部まで丁寧に彫ってあることもそうですし曲線がとても綺麗で滑らかに見えました。流石に触れないのでそのまま帰ってきましたけれど。
展示されている空間に、作品の置き方にストーリーがあるのかなと思わせてくれました。パッと見てすごいと思いますよ。
佐野藍さん(@Ai_shirokoumori)